普段からだらけきってるのに、連日の猛暑でますますだらけきっています。さて前々から気になっていた島にお盆の真っ只中に行ってみました。
どこにある?
導かれた者にしか行けない幻の島。
場所は瀬戸内海の広島と愛媛を結ぶしまなみ海道(西瀬戸自動車道)の途中にある小さな無人島です。このしまなみ海道を愛媛から広島方面に向いて渡ると1つ目の島、大島と2つ目の島、伯方島の中間にある見近島という島です。ここはキャンプ場と砂浜があるだけで他には何もないとてもシンプルで小さな島です。
導びかれた者とは?
そうです。見近島へは僕のようにハイレベルの導びかれた者にしか行けません。このしまなみ海道を渡る時に大島と伯方島にはインターがあるのですが見近島にはインターが無いのです。なので車や125cc超のバイクでは行くことができないのです。
ではどうやって行くのかというと、しまなみ海道には車が走るレーンとは別に歩行者、自転車、原付(125cc以下)の専用レーンがあるのです。つまりそのレーンなら見近島に行けるというわけですね。そんな事から原付キャンパーの聖地と呼ばれているみたいです。
見近島への行き方
愛媛県側からの行き方です。
しまなみ海道の入り口から大島
長年の愛機が壊れ、去年買い換えた新しい愛機、ブラックパール号(Dio110車体の色はホワイトパール)でツーリングに行って来ました。
車なら愛媛県の北側にある今治インターか今治北インターから乗るのですが専用レーンは入り口は今治北インターよりも少し北西にあります。来島海峡展望館・糸山展望台・サンライズ糸山方面に向かいましょう。
すると途中で右手に『歩行者・自転車・原付道入口』の看板が見えてきます。そこにから最初の島、大島まで行くのですが『歩行者・自転車』と『原付』の二つにレーンが分かれていますので、間違って入らないようにしましょう。
長いアプローチを上って行くと本線の横にある専用レーンに合流。なんか狭いぞ。レーンは対面通行なので時々すれ違う対向の原付にビクビクしながら進んでいく。
慣れてきて景色を見る余裕ができるとそこは水面から約184mの高さ。遥か彼方まで見える瀬戸内の島々。真っ青な空と海。吹き抜ける潮風。もう絶景です。
そして橋の中ほどまで行くと料金所がある(というか無人でただ料金箱が設置されている)ので200円入れます。
大島から見近島へ
そのまま走ると大島に到着。車だとインターで降りずにそのまま大島を通過できるのですが原付レーンは繋がっていないので大島南インター付近で降りる事になります。そのまま大島の下道を走って大島北インター付近に向かうのですが、ここで方向音痴が炸裂。なぜか大島の南半分をぐるっと回ったらしく元の場所へ戻ってきた。スマホのマップとにらめっこし、気を取り直して再出発。なんとかたどり着けた。
自転車や原付レーンの入り口は車のインターとは少し離れた所にあります。案内の看板が小さいのと島の景色が良いので原付で気持ち良く走ってると僕みたいに見落としてしまいます。そして島半分を回ってスタート地点に戻る事になります。
再び本線横に合流。ここからは自転車と原付が同じレーンになります。速度差があるので注意して走りましょう。島とは違って橋の上は海風で少しだけ涼しい
あれっ?今、何かあったぞ
振り返ってみると・・・見近島の看板。また見落とすところだった。橋も島も景色が良いのでもしかしたら方向音痴には踏み入れてはいけない場所だったのかも。
看板の矢印に沿って降りて行くと見近島です。
見近島に到着
お盆の真っ只中という事もありそこにはいろんな都道府県ナンバーの沢山の勇者(キャンパー)が。キャンプ場自体が小さいのですが来れるのはバイクか自転車、徒歩だけで、車では来れないので十分な広さだと思います。
そしてキャンプ場から階段を降りるとすぐそこは海。透明度も抜群。キャンプ中に暑くなったら10秒で海に入れます。真夏のテント設営や撤収には持ってこいですね。海水浴シーズン以外なら釣り道具を持って来るのもいいかもしれません。
瀬戸内の島は潮の流れがとても早い場所があります。普段から早い所や、さっきまで緩やかだった場所でも潮の満ち引きで一気に流れ始めるところもあるので注意して下さい。
砂浜近くは緩やかに見えても少し沖に出ると急流に飲まれたりもします。くどいようですが本当に注意しましょう。
キャンプ場には水場もありホースもあるので海で泳いだ後に身体を洗う事ができます。
本当に何もない小さな島なのでのんびりした時間が流れます。海で泳ぎ、疲れたら木陰で昼寝、暑くなったらまた泳いでと至福の一時が味わえるでしょう。
そして帰りに気が付いたのですが大島・伯方大橋にも料金所がありました。大島から橋に上がった最初のカーブ直後にあって気付かずに通過したみたいです。なので帰りの料金箱に往復分を入れました。愛媛側からなら往復500円で行けるコスパの高いキャンプ場です。
ひとつ残念だったのは、キャンプ場にゴミが散乱していた事です。普段からなのか、たまたま散らかってた時なのかは分かりません。こういう場所なのでマナーを守れるベテランキャンパーしか来ないイメージでしたが、そうではないみたいです。
勇者なら自分が出したゴミぐらいは各自持ち帰りましょう。勇者でなくてもゴミは持ち帰りましょう。
キャンパーのマナーの悪さから近年、無料キャンプ場が有料になったり、閉鎖になったりしています。キャンプに限らずどんな場所でも最低限のマナーは守りましょう。
あと橋に上り下りするアプローチやの橋の上のレーンは橋脚やカーブで見通しが悪い所があります。死角から原付や自転車が来る事があるのでこのような場所では徐行しましょう。
以上、選ばれた勇者にしか行けない無人島レポートでした。
勇者でなくても船があったら行けるんですけどね