本当にいいの?エリッゼステークの鍛造ペグを2年間使ってみた感想

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エリッゼステークの鍛造ペグ アウトドア
エリッゼステークの鍛造ペグ

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キャンプのペグはどんなのを使ってますか?かなり評価の高い鍛造ペグ。それらの評価は?はたして本当なのか実際にエリッゼステークを色々な環境で2年間使ってみた感想やメリット・デメリットや注意点を書いてみました。

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鍛造ペグとは?

鉄の加工には鍛造(たんぞう)鋳造(ちゅうぞう)があります。

鍛造

鍛造とは鉄を加工する時の製法で熱した鉄を打って形を造る技術です。この鉄を打つ事によって圧縮され、さらに強固に結び付くので高強度の鉄が成型されます。文字通り鉄を鍛えるという事です。

鋳造

鋳造とは熱してドロドロになった鉄を型に流し込んで成型する技術です。安価で大量生産できるのでコストを抑える事ができます。反面、加工時に気泡が入ったりするので強度は鍛造より落ちます。

ペグ

ペグとは風でテントやタープが飛ばされないように地面に刺して、そこからロープでテントやタープを結んで固定します。材質はアルミ、鉄、プラスチックなどで、棒タイプのものやV字、X字などの形があり長さ、サイズも様々な種類があります。

強風時には2本のペグをクロスさせて地面に刺し抜けにくくしたり飯盒の置石がわりなど色んな使い道があります。

何が違うの?

キャンプ場によっては表面は芝生でもそのすぐ下には石や岩などがあるような場所もあるので、そういう所でテントやタープに付属されている細いペグを刺そうとすると、途中で曲がってしまったり最後まで刺さらなかったりすぐに抜けてしまったりします。また、その曲がりを直して使っているうちに金属疲労で折れたりします。しかし鍛造ペグだと、石や岩を貫き砕きながら地面に刺さっていきます。

ただ、全ての地面が鍛造ペグだけでOKという訳ではなく、例えば砂地ではサンドペグなど、その地面に合ったペグが必要になります。

ソリッドステークとエリッゼステーク

有名な鍛造ペグはスノーピークのソリッドステーク村の鍛冶屋のエリッゼステークがあります。エリッゼステークのほうが少し安かったのでドケチな僕はそちらを選びました。

このエリッゼステークを造っている村の鍛冶屋、場所が新潟県の燕三条です。そうです、キャンパーならほとんどの人が知っているスノーピーク、ユニフレームなどがあるあの燕三条です。

そんなアウトドアメーカーや金属加工技術の会社がひしめく日本のものづくり激戦区で造られています。

使ってみた感想

エリッゼステークは様々なカラーバリエーションがあるので、目立つ色をチョイスすると紛失したりつまずいたりを防ぐことができます。またこれらの色はカチオン電着塗装をしているので剥がれにくくなっています。と言っても2年も使うとあちこち剥がれてきていますが、まだ綺麗な部分も残っています。

ペグの長さは、18cmmから48cmまで10おきに4種類あります。
28CMの赤色8本セットを購入。1本あたり約450円です。
色を選んでいる時に金色のペグもあることを知りました。金色のペグなど貧乏性の僕には外で使うことができずに、ただ部屋に飾っておくという本末転倒になりそうだったので買いませんでした。

さて、そのエリッゼステークを実際によく行くキャンプ場で試してみました。このキャンプ場は所々岩が埋まっていてこれまでテント付属のペグが何本もやられてきた強敵ポイントです。

テント回りのペグをある程度打ち込んでいくとやはり何ヵ所かは岩に当たって止まります。テント付属ペグでこのまま打ち込むとかなりの確率で曲がってしまうので少し場所をずらしていましたが、今回は鍛造ペグ、日本のものづくり職人の技術を信じて「メイドインジャパン、メイドインジャパン」と呟きながら打ち込むと・・・岩が砕けた感触がハンマーに伝わってきます。
これは強い。50ccの原付から750ccに乗り換えたような感触です。

テント付属ペグより10cmほど長いので固い地面に刺していくのは少し疲れますが、その分ガッチリ食い込みます。テント付属ペグはただの丸い棒なので刺した後でもクルクル回ってガイロープが外れてしまう事がありましたが、エリッゼステークは棒の部分が楕円になっているので刺した方向のままキープできています。

固い地面での固定時はいいのですが、抜く時が大変です。そのまま引き抜こうとしても微動だにしません。ハンマーの後ろで引っ張っても動きません。そんな時はペグのヘッドの穴の部分に1本ペグを通して両手で自転車のハンドルのように持ち、左右にグリグリしてやれば、楕円なので少しずつ穴が広がってきて抜けやすくなります。

28cmは抜き刺しが大変なので新たに18cmを追加しました。風が強い時やタープのポールに28cm、風が弱い時やテントの固定に18cmと使い分けるようにしたらだいぶ楽になしました。

メリット・デメリット

メリットはやはり頑丈で目立つ。せっかく買ったのに数回の使用でダメになったり紛失したらもったいないですね。ペグの先が少し削れたり色落ちはありますが、曲がったり割れたりは1度もありません。

デメリットは価格の高さと重量。キャンプギアを色々揃えていくとかなりの出費になるうえにペグはテントやタープなどでそれなりの本数を使用します。その本数を準備するとなると、金額もかさむし、重さもかなりのものです。車を横付けできるサイトなら良いのですが、駐車場から離れているサイトだと少し大変です。

まとめ

デメリットのところで触れた金額の件ですが、1~2回程度の使用ならやはり高く感じますが、長年にわたって何度も使用していくなら破損や紛失が少なくてすむのでお得です。

これからキャンプを初める方なら、もしかしたら数回のキャンプで辞めてしまう可能性もあるので、しばらくは付属ペグを使用して、キャンプを続けたいけど、やはり付属ペグでは不便だと思ったら購入するのが良いと思います。